多くのパソコンが備えている部品の一つにCD/DVDドライブがあります。
CD/DVDドライブを交換した場合に必要となる、修理代の目安について述べたいと思います。
CD/DVDドライブとは、CDやDVDなどの光ディスクからデータを読み込んだり、光ディスクにデータを書き込んだりするための装置です。
光ディスクを使用するドライブ全般を指して、光学ドライブと呼ばれることもあります。
光学ドライブは、CDやDVDなどのメディアをドライブにセットして使用します。
レーザー光をディスクに当てた時の反射をレンズで読み取り、記録されているデータを読み出します。
また、記録可能なCD-R/RWやDVD-R/RWなどのメディアには、レーザー光でディスク面に物理的な変化を加えることでデータの記録を行います。
※メディアへの書き込みはドライブ側が対応している必要があります。
メディアをセットしたり、取り外したりすることが多いため、トレイの開閉やスロットインの機構部分が故障することがあります。
また、メディアが正しくセットされないままトレイを閉めると、メディアがドライブ内に挟まって取れなくなるなどのトラブルもあります。
レーザー光の反射を読み取るピックアップレンズに関連する故障もよくあります。
レンズの表面が汚れると反射を上手く読み取れず、CDやDVDなどのメディアからデータを読み取れなくなります。
レンズクリーナーなどが市販されていますが、こびりついてしまった汚れはなかなか落ちません。
また、使用期間が長くなるとレーザーの出力が低下し、同様の症状が起こることもあります。
この他にも、光ディスクに関連するトラブルで、メディア側に問題が無い場合は、光学ドライブ交換の修理対応になることが多いです。
メーカーなどが公開している情報を基に、CD/DVDドライブ交換料金の目安を考えてみます。
国内メーカーで公開されている情報では、以下のようになっていました。
下記の料金には基本料金も含まれています。
メーカー | 修理代 |
---|---|
A社 | 約38000〜45000円 |
B社 | 約38000〜42000円 |
C社 | 約52000円 |
D社 | 約22000〜60000円 |
メーカーごとにバラツキがあり、同じメーカーでも機種によって金額が異なる場合があります。
平均的な金額では、4〜5万円位と考えればよさそうです。。
また、多くのメーカーでは、Blu-rayやHD-DVD対応のドライブは別途見積りとなっていました。
おそらく、通常のCD/DVDマルチドライブなどよりも高額になると思います。
CD/DVDドライブは、接続インターフェースの規格があり、自作用などで販売されている物と交換することも可能です。
そのため、メーカー以外で独自に修理サービスを行っている事業者でも、CD/DVDドライブの交換修理を行っている場合があります。
※メーカーの保証を受けられなくなることがあるので注意してください。
独自に修理サービスを行っている事業者では、1万円〜3万円位の料金を設定している場合が多かったです。
市販の光学ドライブ代+交換作業料金と考えれば、妥当な料金設定だと思います。
メーカーに比べると、かなり割安感があります。
光学ドライブの場合は、USB接続などによる外付けタイプの製品も市販されています。
見た目や持ち運びの不便さが気にならなければ、内蔵のドライブをあきらめて、外付けタイプを利用する方法もあります。
この場合、CDやDVDから起動出来なくなることもあるので、その点は注意した方がよいでしょう。